投稿者: haradanaoki

再生の第一歩は、利益改善ではなくキャッシュの確保です。資金ショートを回避するために、早急に資金繰り表を作成し、必要に応じてリスケジュール（返済猶予）の交渉や短期資金の確保を行いましょう。同時に、不要不急な支出・在庫の圧縮・固定費の見直しを実施し、「3か月後の資金残高」を可視化することが急務です。

「黒字倒産」という言葉があるように、会計上の利益と手元資金の増減は一致しません。特に製造業では、売上が立っても「売掛金回収が遅い」「在庫が膨らんでいる」などの理由でキャッシュが残らないことがよくあります。まずは直近のキャッシュフロー計算書を確認し、どこで資金が滞留しているのか（営業・投資・財務の各フロー）を可視化することが出発点です。

離職率が高い場合、多くは「想定とのギャップ」が原因です。求人票や面接で伝えている情報と、実際の業務や職場環境に乖離がないか、採用後の面談や退職者アンケートなどを通じて検証しましょう。たとえば、「単純作業が中心と思っていたら多能工だった」「体育会系の雰囲気が合わなかった」など、定性的な情報が重要です。まずはギャップを可視化することが第一歩です。

若手社員の「受け身」傾向には、上司側の対応も影響しています。業務上の相談をされた際にすぐ答えを出すのではなく、「あなたはどう考える？」「どんな選択肢があると思う？」と問い返す習慣をつけてください。最初は戸惑いますが、徐々に自分で考える力が育ちます。これが主体性を引き出す第一歩です。

現状のOEM主体のビジネスは安定性がある反面、価格主導での競争に巻き込まれやすい傾向があります。まずは「自社がどの市場で、どの価値を、誰に提供しているのか」を整理し、集中すべき領域を明確にしましょう。そのうえで、特定分野に特化した高付加価値製品の開発や、自社ブランドによる販路開拓を段階的に進めるのが現実的です。

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haradanaoki

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